FAQ
よくあるご質問
亜臨界水処理システムに関するQ&A
- 基本的な原理は?
- 230°の飽和蒸気と23気圧の圧力のみで分解します。ご家庭の圧力鍋は7気圧くらいで骨までバラバラに分解しますが、その原理を20気圧まで上げると一般的に亜臨界状態と言われています。
- 分解にかかる時間と行程は?
- 入れて蓋して、加圧、減圧、乾燥、排出と大きく4工程ですが、所要時間は1回(バッチ)3時間程度(乾燥の度合いにより前後します。故に、24時間稼働で8バッチになります。
- 何が処理できますか?
- 国内で実例があるのが、特別管理産業廃棄物中間処理施設(京都府久御山町)です。これは、病院で出る感染性廃棄物の中間処理をしています。これから活用しようとしているのは、食物残渣、下水汚泥、バカス、農業や漁業の残渣、プラスチック、紙おむつなど、基本的には有機物であれば、何でも処理可能です。
- リサイクル可能な有価物はありますか?
- 基本的には、混合したまま処理可能で、無機物は排出後選別し、リサイクルします。残った残渣は廃棄物処理の場合はマニフェストに従い無害化した状態で埋め立てに持っていきます。産廃の残渣は、補助燃料として使用できますが、使用するためには行政(担当官庁は県管轄)に伺いを立て、許可を貰わなければなりません。
その他混合物は補助燃料、紙おむつやプラスチック類は燃料、食物残渣は発酵メタンで発電、糞尿や動物性残渣、バカス、焼酎の搾りかす、野菜類などは、たい肥と液肥。アオサや藻などからは、バイオエタノールなど基本的に調理器具と一緒です。
但し、法律やルールがあったり、周辺機器が違うのでそれぞれにしっかりとした計画が必要です。
- 安全性は?(必要な基準)
- 廃棄物の場合は、廃棄物処理に関する法令、地域の条例などに環境基準があります。それに準じた設備をします。管理者等の資格も業によって違います。
但し、建物、ボイラは建築基準と消防施設の検査を受けます。圧力容器(本体)は、製造メーカーの方で第一種圧力容器の検査を労働基準監督署で受け、合格して納品します。謄本があるので確認できます。
燃焼行程が無いので、本装置からダイオキシンは発生しません。
- 施設は、どのような場所が良いか?
- 土地面積、建物等大きいに越したことはありませんが、最低約300坪くらいが理想です。用途によって法令等があるので注意が必要です。施設には電気と、排水用の下水が必要です。市街化調整区域は、建物が建てられないなどの問題もあります。
- プラントの処理能力は?
- 一回の処理約7.5㎥として、×1日の回転数が処理可能です。重さに換算する場合は環境省のかさ比重表を参考にします。1回転3時間として計算いたします。
- プラントを動かすエネルギーは?
- 電気、水道、下水は当然ですが、ボイラの使用に灯油かA重油が必要になります。100Vのほか、200Vの動力電源を使用するので別にキュービクルが必要になります。
※化石燃料の使用は、同量のものを焼却した場合のCO2排出量は1/16以下になります。
- 環境に関する影響は?
- 従来の焼却処分と同じ量をこの方式で処理すると(プラスチック類の場合)、」こちらも直火を使用はしませんが、ボイラを使用するのでCO2は出ますが、1/16程度の発生ですみます。ダイオキシンは、発生いたしません。
出てきたものは全て完全滅菌されているので、より安全です。
排水、排気に関しても1箇所の出口からしか出さず、用途、処理物やそれぞれの法令、条例などの環境基準に合わせた処理装置を通して排出します。
- 許可や関係法令などは?
- 基本的な環境基準は、日本の法律に準じます。但し、産業廃棄物の場合や自社の敷地内で自分の処理物を行う場合や、前処理装置として使用するなど、たくさんの使用方法があるので、計画時にコンサルティングして確認、ご案内をしています。
- 納期はどれぐらい?
- 土地や建屋を購入してからの場合、建物を新築した場合、許認可を必要とする場合(条例手続きがある場合)などは、それに要する年月がプラスされますが、土地、既存建物がある場合、2次側(プラント側)であれば、契約から試運転完了まで1年程度です。
※世界情勢や、経済情勢により変わる場合があります。
- コストは?
- イニシャルコストは、基本構成であればあくまで概算ですが5億くらいです。但し、設置場所、時期、使用用途、要望により大きく価格が変わるので、設計後にしか提示できません。
但し、ランニングコストや人件費は相当低いプラントです。これも、薬剤や周辺機器により違うため簡単に提示することはできません。